アメリカはフロリダ出身の2人のミュージシャン、Lance Benedict(All Guitars、Drums)、Ray Zarate(Vocals、Pianos、Keys)によるメロディアスHRプロジェクトが'05年にリリースした2ndアルバム。ひょんな事から見つけたアルバムなのですが、これがまためちゃくちゃ素晴らしいアルバムで初めて聴いた時は思わず声を上げて「うおー!」と叫んでしまいました(笑)。でもほんとなんです。まぁ#1曲目を聴いてください、尋常でない強烈な哀愁メロディが襲いかかってくる悶絶級のメロディアスHRチューンでそうは生まれないウルトラ級の超名曲ですから!これほどまでに強烈な哀愁を感じさせる曲にしばらく出会っていなかったのでほんとに震えてしまいました。この曲だけでも余裕で買いなのですが、#2曲目以降もキラー・チューンがこれでもかと押し寄せてくるので覚悟が必要です。JOURNEY、SURVIVOR、TRIUMPH、TYKETTO、WHITE LION、STEELHEART、WHITESNAKE等を彷彿とさせる曲が数多く収録されています。当店大ベスト・セラーのTHE LEC ZORN PROJECTにも近い感じです。両者の演奏力も実に強力ですぐにでもどこかのメジャー・バンドに迎えられてもおかしくない実力を持っています。ちなみにLanceは”Best Indie Drummer”にも選ばれた事があるらしいです。確かにこの人はドラムもギターも相当上手いです。こんな人がインディーズのレベルに留まっているのは実に勿体ないです。ほんと全曲良いのですが、#7曲目も強力な哀愁味を持ったとんでもない曲でこのバンドの作曲能力の高さを思い知らされます。そして極めつけはラストでJOURNEYの”Separate ways”のカヴァーをやっているのですが、これがまたKevin Chalfantのカヴァー・ヴァージョンを超えていると言っても良い素晴らしさでビックリしてしまいました。これ、ほんとに凄いアルバムですよ。隠れた傑作と言っても誰も文句は言わないでしょう。いやいや凄いものに出会いました。 ※ほとんどのCDに、プレス時に付いたと思われる縦に長い線がディスク内側に入っています。再生には全く問題ありませんので、予めご了承ください。