アメリカ出身の女性メロディック・ロック・ヴォーカリストが'89年にリリースしビッグ・ヒットを記録した2ndアルバム「Trouble Or Nothing」の全てのパートを録り直して'09年に発売20周年を記念してリリースしたスペシャル・アルバムの登場です!曲順、曲数も全く同じで丸ごとリ・レコーディングしています。当時Desmond Childがプロデュースしたこのアルバムはコカ・コーラのテーマ曲に起用され、一躍トップ・スターの仲間入りを果たすきっかけとなった名曲”First time”が収録されている事で知られており、正にDesmond Childの真骨頂と言えるゴージャスなメロディック・ロック・アルバムに仕上がっています。リリースから20年が経った今でも多くのメロディック・ロック・ファンに愛され続けている名盤中の名盤なので、このリ・レコーディング・アルバム正に夢のようなリリースと言えるでしょう。しかもその内容がまたヤバいくらいに素晴らしく、変にアレンジする事なくオリジナルに忠実に再現(ここが重要!)しており、あの名作が見事なゴージャス・サウンドへと蘇っていてそれはそれは素晴らしい出来になっています。今回プロデュースは彼女の夫James Christian(HOUSE OF LORDS)が担当しており、夫婦ならではの信頼関係のもと正に理想的なレコーディングがなされたのではないかと思います。またギターリストにはTommy Denanderを起用するという話題性も十分。さらに本作にはそのTommy Denanderもプロデュースでサポートしている新曲4曲(これがまた最高!)も収録されているという嬉し過ぎるオマケもあります。Desmond Childが全面的にサポートした曲の素晴らしさは今更言うまでもなく、Desmond Child、Holly Knight、Paul Stanleyのペンによる超名曲”Hide your heart”(KISS、BONNIE TYLERもやっていますね)で幕を開け、その後もHEART、CHER、VIXEN、VENUS & MARS、ROMEO'S DAUGHTER、FIONA、STARSHIP、MARK FREE、FM、JOHN WAITE、MICHAEL BOLTON、JEFF PARIS、STAN BUSH、そしてもちろんBON JOVI等を好きな人を確実に昇天させるであろう極上ハード・ポップ・チューンによって埋め尽くされています。ヒット・メイカーとして有名なDiane Warrenも数曲でDesmond Childと共作しており、見事に全曲キラー・チューンと呼んでも誰も文句は言わないであろう信じられないくらいの完成度を誇っています。久し振りに聴きましたがやはり曲の良さが尋常じゃないですね。これはオリジナルを持っている人も100%必聴&必携のスーパー・リリースです。いやいや素晴らし過ぎます。アメリカ盤。